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作者:鈴谷鐵五郎
一羽の時鳥が空を飛んでいます。
初夏の5月に南方から渡ってきて夏を告げる鳥といわれています。雪月花に並ぶ夏の美目。和歌の世界では、その初声を待ち焦がれられる鳥が鶯とこの「ほととぎす」です。
万葉集や古今集にも出てきます。
◯暁に名告り鳴くなるほととぎすいやめづらしく思ほゆるかも 大伴家持『万葉集』
◯ほととぎす鳴くや五月のあやめ草あやめも知らぬ恋もするかな よみ人しらず『古今集』
◯ほとゝぎす大竹藪をもる月夜 芭蕉「嵯峨日記」
本体には竜胆が咲木、その下には細かな金板を並べ野原を表現しています。とても爽やかで夏から秋を感じる逸品です。
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